1.スギ花粉の飛散開始時期
花粉飛び始め前線
2月に入り、九州地方全域と、中国、四国、近畿、東海、関東、
東北南部の一部地域で、スギ花粉の飛散が始まりました(※)。
いよいよ花粉シーズンの始まりです。この先、2月末にかけては
北陸で、3月に入ると長野県や東北北部で飛散開始する見込みで
す 。
1月下旬に、「10年に一度」と言われる強烈な寒波が日本列島に
襲いかかりました。九州から北海道まで日本海側を中心に雪が降
り、 東北では観測史上初めて全アメダス地点で真冬日を記録する
など、各地で大雪や厳冬の記録が続々と出ました。
2月に入り、立春を過ぎ、暦の上では春を迎えました。まだ厳しい
寒さが続くところもありますが、気温が平年を超える日も出てきて
おり、スギ花粉の飛散エリアが広がっています。19日には九州北部
と四国で「春一番」を観測し、徐々に春らしさが増しています。
この先、3月にかけて全国的に平年より気温が高くなる見込みで、
すでに飛散開始している九州を中心にまもなく飛散のピークを迎え
るでしょう。今年は大量飛散が見込まれる地域が多いため、花粉症
の方はしっかりとした対策が必要です。
※飛散開始日:1平方センチメートルあたり1個以上のスギ花粉を2日連続して観測した場合の最初の日
2.各地のピーク予測
ピーク予測【西日本】
スギ花粉飛散のピークは、福岡で2月下旬から3月上旬、高松や広島、大阪、
名古屋では3月上旬から中旬の予想です。金沢、東京、仙台では3月上旬か
ら下旬となるでしょう。今年は大量飛散が見込まれるところが多いため、
ピークの時期も長くなる可能性があるでしょう。
スギ花粉のピークが終わる頃になると、ヒノキ花粉のピークが始まるとこ
ろが多くなります。 福岡や広島では3月下旬から4月上旬、高松では3月下
旬から4月中旬の見込みです。大阪と名古屋では、4月上旬から中旬、東京
では4月上旬から下旬にかけてヒノキ花粉の飛散のピークを迎えるでしょう。
金沢と仙台は、4月を中心にヒノキ花粉が飛散しますが、飛散量は他の地点
と比べると少ないため、はっきりとしたピークはない見込みです。